周辺情報しか知らない俺が魔まマの行く末を適当に書く。
色んなもののネタバレ注意。主に映画「メメント」。
俺の知る「魔法少女まどかマギカ(以下、勝手に魔まマと略す)」
pixiv観れどもアニメは観ず、ラノベは読まず、漫画も嗜まず、ゲームは遊ばずという噴飯物にわかヲタ街道をひた走る俺のpixivセンサー曰く「なんか魔法少女まどかマギカとかいうのが流行ってるらしいね」。つまり最近pixivに関連イラスト投稿が多い。
知人がハマってIRCで話題にするので前述のようなにわか仕込みの情報で毎週お話をしているわけだけど、8話が終わってラストが近いせいもあってか、そろそろ「どう終わるの」という話題になってきた。
知人「ほむらの願いが実現して終わるだろjk……」→俺「ここからそれは無理だろjk……」
※ちなみに、ここから先は「ほむらによるループ説」をよく考えもせずに採った上でのお話です
物語の締め方について、知人は何だかんだでほむらが目標を達成して終わると思っているようなので、「いや、無理じゃない?」と自説を振って適当に盛り上がっている。実際、物語的に考えてここから倒すのは難しいように思える。
物語は基本理屈であって、簡単に言うと伏線を張って回収する。じゃあ、これまで魔まマにおいてどんな伏線が張られてきたかというと、以下の通り。
一方、ほむらが目標を達成して終わるなら絶対に張らなければならない下記の伏線は未だ張られていない(ように思える)。
- これまで散々*1ループしたにも関わらず今回に限って目標を達成できる理由
事態の解決に際して最もイニシアティブを持っていると思われるほむらは、ループを繰り返したとは思えないほど事態の推移に対して無策であるように描写されている(と思える)。今ループで事が解決するなら、ほむらによる「後で『実は最善だった』と明らかになる謎めいた行動」が必要になると思うけど、現状そんなもんはない。他の伏線はほとんど第一話から張り始められているのに。
であるならば、少なくとも今ループで事態は解決しない、と考えるのが妥当に思える。
クライマックス。ワルプルギスの夜が現れる。QBの正体と目的が明らかになる(QBがワルプルギスの夜なのかも知れない)。第一話冒頭の夢の顛末が再来という形で描かれ、ほむらがまどかを説得していた究極の理由も判明する。ほむらの願い叶わずまどかは何かしら願って魔法少女になり、ほむらのMissionはFailedで終わる。ほむらは次のループへ。
となるんじゃねーの? というのが俺予想。
この場合、解決の見込みが宙ぶらりんだと物語の据わりがよろしくないので、何らかの可能性が示される必要があるけど、俺はそれは「ほむらの目的は達成不可能であり、ほむらは非合理的な理由で無駄な努力をしている」だと思っている。
寄り道:エンドレスエイト
ループがフィーチャーされた物語の例として、涼宮ハルヒシリーズのエピソード「エンドレスエイト」を取り上げてみる。といってもこれまた読んだ事はないけど。
エンドレスエイトは、掻い摘むと「ハルヒが夏休みの終盤をループさせてるらしい。解決せにゃ」というお話。
昨晩id:Dryad氏に聞いたところによると、アニメと違って*2原作ではループが実際に描写される事はなく*3、一回で解決するらしい。これは、「フィクションにおいてループしているという事実を描写することなく説明だけ済ませた上でループを脱して解決しても良い例」のように思える。
しかし、ハルヒと魔まマは大分事情が異なる。
- 作品におけるループの重要度が違う
- ハルヒのエンドレスエイトはシリーズの1エピソードであり、基本的に解決が見込まれる。一方魔まマの場合、ループしているとすればそれは物語の主要な構造そのものであり、必ずしも解決されねばならないとは言えない。
- キャラの持つ影響力が違う(作風が違う)
- ハルヒは、物凄く極端に言えばクソどうでもいいキッカケで大きな事件があっさり解決する作品(それが主題じゃないエピソードもあるようだけど)。実際エンドレスエイトもそのように解決する。一方魔まマは標準的かファンタジックなフィクションとしては事態に対するキャラの影響力が小さい。(問題は唯一の例外候補がまどかの能力って事なんだけど)
というか、そもそもエンドレスエイトにおけるループの役割は「キョンがハルヒに構うフラグ」でしかない。
エンドレスエイトはあんまり参考にならない。
寄り道:メメント
メメントっていう映画がある。先日まで散々話題にしていたダークナイトと同じクリストファー・ノーラン監督による作品であり、それと知らず遥か以前に観ていたわけだけど、名作です。
で、魔まマについて前述のような展開を予想してるのは、俺がこの映画をイメージしてるからなんじゃないかなぁと思ったので、ちょっと話題に。
〜あらすじ〜
メメントは、ある事件で妻を殺され、自らも「10分毎に記憶が消えてしまう」*4障害を抱えた主人公が、妻を殺した犯人を追跡し最後には殺害する様を、物語の最後から最初に向かって逆方向に描いていくという、かなり特殊な構成の映画。
ちなみにDVDには物語を正しい順で観られるモードもあったけど、観ずに返却してしまった。
〜前述の予想との類似点〜
メメントの世界設定は現実の現代であり、魔まマやエンドレスエイトと違ってループなんかはしていない。
ただ、メメントのラストでは、ある救いようもない事実が明らかになり、またそれはこれまでも繰り返され、これからも繰り返されていくだろうという疑似的なループ構造が明らかになったところで物語が終了する。
つまり、メメントは「救いようのないループが提示され、それが『全容は明らかになったけど何も解決していない』という状態で物語が終了しても良い」という例になっている。カタルシスは「救いのない真実」とミステリーの解決によって十分に得られる。
なので、「解決しないと物語としてどうなの」という知人の見解に反して、俺は「解決しなくても物語としてありというケースはありうる」と思ってる。
で、何が言いたかったの
マミさんもう出ないの(´・ω・`)