やっぱレビューや感想には他の作品の引き合いがあった方がいいという話

先日のこれとは関係ありそうで関係ない。ぴあ映画生活というサイトでダークナイトのレビューを見て回った時の話(それ以前からの話も含むけど)。
こういう時、俺は大抵自分と評価が逆のレビューから見る。俺が好きな物を同じく好きな人にも俺より観方が違ったり鋭かったりする人はいくらでもいるけど、やはり評価が逆の人を見た方が観方が違う人を見つけやすい。
で、まぁ例えばダークナイトの低評価レビューを見ると「アクション大したことない」とか「物語がご都合主義」とか「ジョーカーの底が浅い」とか色々書いてあるわけだけど、そうなると気になるのは(最初のひとつに絞っちゃうけど)「この人の言うところの『大した』『アクション』ってなんだろう」とかその辺。
当然、この人は映画その他で色んなアクションを見てきた結果とか人生経験とかでこの人なりに目が肥えて、その結果ダークナイトのアクションがいただけなかったと思われるわけだけど、じゃあその御眼鏡に適った映画って何なんだろうと気になってしまう。というか、それが分からないとこの人が「アクション大したことない」としているポイントが分からない。
ダークナイトじゃないけど、ボーン・アイデンティティの格闘シーンに「アクションシーンがひどい」とコメントをしてる人がいた。これまた「ひどくないアクションってどれだ」と気になる。例えばそこに「ジャッキー・チェンの映画を見習え」とあれば「曲芸っぽいのが好きな人なのか」とか「確かにジャッキー・チェンほど分かり易くはなかったよな。そういう意図だと思うけど」とか色々得るものがあるわけだけど、「アクションシーンがひどい」とだけ書かれても何が何やら。
まあ、レビューサイトならその人のレビューを時間掛けて漁れば、その人が高評価している映画とかを見つけて「おお、これがダークナイトより良いアクションの映画なのか」とか分かるかも知れんけど、評価点をハッキリ書いてあるとも限らないし、やはりアクセスは悪い。
なので、特に批判気味のレビューには、是非とも比較対象が載っていてほしい。言葉の足りないレビューから主張を読み取るにはそういう情報が必要だと思うの。