X-MEN:ファースト・ジェネレーションに関する瑣末なあれこれ
先日、いつの間にかレンタルの始まっていたX-MEN:ファースト・ジェネレーションを観た。
これがまた超面白かったので、いずれ時間ができたら感想まとめて書きたいなぁと思ってるわけだけど、まぁその前のメモとしてちまちま書いておきたく。
■前提として
X-MEN全然知らずに観賞。原作はおろか歴代映画作、その他あらゆる作品を観たことがなく、まぁせいぜいカプコンVSだか何だかで見かけた程度……だったと思うんだけど、その割にはヒゲ面の男を見て「あ、ウルヴァリンやー」とか、テレパス遮断ヘルメットっぽいの見て「マグニートーktkr」とか、「そういえば車椅子だったなぁ」とか、なんで知ってんの俺状態がしばしば見受けられた。なんだこれ。
■以下、箇条書き
- 序盤のぶつ切りっぷりパねぇ。
- 名前も顔も覚えられなくて幼少期のエリックとチャールズが超ごっちゃになった。
- 幼少期のミスティークかわええ。それに比べて成長後ときたr(r ダークナイトのレイチェルだけ色々言われてアレがお咎めなしっておかしくね?
- エリックの能力が磁力だから金属限定って作中で説明あったっけ……。しばらくエリックをただの強力なサイコキネシストだと思ってたし、なんでショウ殺さないのとか思ってた。
- ショウとかがCIA襲撃に来た時、「あれ、なんでミュータント連中全然ショウになびかないんだ……?」とか思った。いや、なびいたら話にならないんだけど、こいつらそんなにチャールズとかに組するようなアレあったっけ?
- 特撮パねぇ。
- ドラマとアクションの絡みいいよね。
- ハンクの気持ち分かるわー。あれよね、劣等感抱いて生きてきた点を急に認められても戸惑うよね。で、ハンクの複雑な心境が分かるだけに、バンシーがソナーする作戦の話が出た時に笑うハンクみて「あーなんだかんだ言って仲間なんだなぁ、仲間っていいなぁ」とか思うよね。
- アイアンマンの試験飛行シーンでも思ったけど、やっぱ人間が飛ぶシーン……というか「飛べた」シーンって特別な感動があるなぁ。飛行機で飛べて感動みたいなのはよくあるけど、映像作品からそれを感じるには生身で飛んでる画が必要なんだろうか。
- ハヴォックくんなんですぐ脱落してしまうん……? と思ったらそっから結構見せ場あった。これは燃える。
- クライマックス中盤まではいいんだけど、終盤がイマイチだったような。コイン刺さった時チャールズにも痛みあったのかとか*1イマイチ分からんし、さっきまで散々メンバーがガチの殺し合い*2やってたのに、終着点が「エリックの過失でチャールズの腰に被弾」ってのも、まぁ車椅子設定に繋がるシーンだしチャールズとエリックの関係的なアレもあるんだけど、なんか煮え切らないものが。
- エリックってドラマ十分あったような足りてないような微妙な按配よな。コイン投げるシーンでも「ああ、そういえば最初から主義主張は分かれてたよな」とかそんな感じだったし、「チャールズはエリックが『大丈夫』と言った上での訓練のためでもエリックを撃てなかったけど、エリックは自分の目的のためにテレパスで繋がってるチャールズもろともショウを撃っちゃうんだZE」みたいな対比っぽいシーンだったと思うんだけど、その悲壮感も前述の通り痛みが行ってたのか分かりづらくてイマイチ。あのシーンって「チャールズが裏切られてかわいそう」くらいのアレしかないんじゃないか、友情物語のはずなのに。
- 最後のマグニートーの服って明らかに特製であつらえたもののはずなのに、合ってなくてなんか下手なコスプレみたいだった。
- まぁでも、それなりの数いるキャラのドラマがきっちり描かれてて、物語の進展と共にきっちり収束して、っていうその辺の構成いいよね。人間ドラマが削りに削られてたダークナイトとは大分異質の魅力。
- あと結構既存作品のファンサービス多かった気がする。知らなくても雰囲気で分かることあるよね。分からないことも多いけど。
- いずれにせよまだ1回しか観てないからもう何回か観る。ダークナイトみたいに30回とか観る時間はさすがに今はないけど。
■その他
この作品の、核ではないにせよ大きな魅力ってやっぱ特撮だと思うんだけど、いいよなぁハリウッド。自国の多くの人が愛する漫画とかがガチの技術とセンスとあとまぁなんだお金で魅力と説得力のある映像作品になってさー。アレ多分本気でやればドラゴンボールとか平気でいけるよね。DRAGONBALL EVOLUTIONは徹頭徹尾ゴミクズのような映画だったけど。
まぁ、そもそも日本の漫画のやり方だと、歴史があってなおかつ現在進行形で〜みたいな漫画って出にくいから大金かけづらいよね、ってのはあるかも知れない。
……るろうに剣心どうなるかねぇ。