ヤッターマン(2009)

【060/100】DVD観賞。原作よく知りませんです。

ヤッターマン “てんこ盛りDVD”

ヤッターマン “てんこ盛りDVD”

4つ揃うと願いが叶うという「ドクロストーン」を巡り、ヤッターマンドロンボー一味が争うとかそんなん。ヤッターマン1号こと高田ガンを巡るヤッターマン2号こと上成愛とドロンジョのラブコメ対立的なアレもある。
アニメを可能な限り忠実に再現していると評判の本作、ただでさえリアル指向に乏しかった時代のアニメの画や展開をそのまま実写に置き換えたような映像は、冷静になってよく考えるとかなりお寒い。んだけど、作中の空気が弛むことなくその雰囲気で徹底されているため、違和感なく面白く観られる異次元的な映像になってる。不思議! シリアスそうな展開にも平然とギャグを挟み込む作風も手伝って、笑って観ていられる。序盤、ボヤッキーによる「全国の女子高生の皆さぁん」連呼シーンとかほとんど観るドラッグ状態。
ただ、クライマックスとなる戦闘シーンやラブコメ要素の絡むシーンが絶望的にテンポが悪く、全体としては「楽しむところは楽しんだけど……うーん」という感想に終わってしまった。特に戦闘。仮に原作からしてああなんだとしても、あれはいただけない。最初の戦闘があまりにつまらなくていきなり不安になってしまった。
ところで、ジャニーズの櫻井翔が主演ということで不満を感じていた人なんかがいたような気がする。ラブコメ要素が強力にフィーチャーされた原因が彼にあるんだとしたらそれを好まない人がそう感じるのも分からないではないけど、演技自体はこの映画にとって最重要な「雰囲気」を全く壊すことのないもので良い感じだったように思う。あと、アニメとか漫画の主人公を違和感なく演じられるのは多分イケメンだけなんだろう*1

*1:冴えない系とかは除いてね