ダークナイトの気になること?
ついさっき1つ気づいたので書いてみる。小物だけど。
■バットシグナル
1. シーン概要
映画「ダークナイト」では、ジョーカーの紹介パート*1を終えると、次にバットマン紹介パートに入る。その冒頭、ゴードンが蝙蝠印の投光照明 a.k.a. バットシグナルを空に点灯させ、薬物売買(?)をしようとしていた男がそれを見てバットマンの存在に怖気づき、商売を引き上げてしまう。
「バットマンの存在を知らしめたい」的な台詞まで含めて、ダークナイト・リターンズのオマージュと思われる一幕
2. 気になる点
問題は、「バットシグナルを見た男がバットマンの存在に怖気づく」点。バットシグナル自体の用途はあくまでもバットマンの呼び出しであって、バットマン自体は、投光照明が点灯していようがいまいが関係なく悪を裁いて回っているはず。むしろバットシグナルが点灯したら誰かとバットマンが会うのだから、バットマンが狩りに勤しんでいない可能性の方が高い。(作中では「忙しいから来られない」の一言で終わってスケアクロウら悪人たちが残念なことになってたけど)。悪事を働こうとしていたのにバットシグナルを見て「やべー」となるのはおかしいんじゃないか。
3. フォロー
1. ↑のシーンが気になる前提として、以下の解釈がある。
- 件の男は、バットマンの存在自体はハッキリと知っていた
- でも今夜は安全に悪事を働けると思っていた
- バットシグナルを見て「今夜はバットマンに会いやすい日だ」と思った
- 「(バットマンが出そうだから)今夜はやめとくよ」と言って去った
ただ、一応以下の解釈もできなくはない
- 件の男は、バットマンの存在を耳にしたことはあったが、ほとんど忘れていた
- なので、何も気にせずに悪事を働こうとしていた
- バットシグナルを見て「やべーそういえばバットマンがいるんだ」と思い出した
- 「今夜はやめとくよ」と言い繕って去った
バットマンの活動で街が良くなってきてるはずなのにバットマンの存在を忘れてる男がいるとか微妙に無理筋感があるけど、直後のシーンでゴードンが語るバットシグナルの意義を考えると、男が「remind」されているこっちの方が流れ的には自然とも思える。
2. 実はシグナル点灯とバットマンの活動に因果関係があるのかも知れない。バットマン活動をする日が決まっててシグナルはその日にしか点灯させないとか、逆にシグナルが点灯した日にはついででバットマンが活発に活動するとか。
まぁ、作中にそれらしい描写がないので本当に無理筋。
■雑感
気づいた時は「これきたんじゃね!?」と思ったのにフォローを考えたらそこそこ自然なところに収まってしまった……。
*1:銀行強盗シーン