あしたのジョー(2011)

観たの大分前だから省略が必要なほど長い感想は書けない。原作未読。
絵的にはそれほど悪くなかった。良いとは言わないけど。
ただ、ジョーの人となりが(主人公なのに)よく分からない*1ので、ドラマ的な燃えは力石だけでもってた気がする。寡黙なキャラに見えてたのに試合でいきなり挑発的なことやりだして「えっこんな人だったっけ」とか。
一番気になったのは、「あしたのためにその1」に始まり、収監?されてる間の暇潰しにボクシングの基礎を反復したりそれで強くなった自分を実感したりする中でボクシングに目覚めていく序盤と、基礎くそ食らえなクロスカウンター狙いのノーガードスタイルに変貌*2する終盤のチグハグさ。まさに「これはひどい」。
前者のシーンも後者の事も断片的には知ってたけど、一つの映画に詰めるのは無理がありすぎたように思った。連載漫画ならいけたんだろうし、そのまま実写化するなら映画よりドラマの方がよかったんじゃ、と身も蓋もないことを。
あと、普通にボクシングやってるシーンはともかく、キメ技だとかをCGとかガッツリ使って見せてるシーンはかなり微妙……。ドヤ街の開発がどうのとかいう話も大して掘り下げられることもなくイマイチ。

あしたのジョー スタンダード・エディション [DVD]

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*1:その割には人となりを賞賛されるシーンがあったりする。

*2:いや、一応最初にこれやった時には必然性らしきものは語られてるんだけど。