「あばたもえくぼ」

「自分の趣味嗜好は何なのか」っていう、自分以外の人にはすこぶるつきにどうでもいい命題に日々挑み続ける心得ですが。
自作のトーナメントファイルビューワで「俺はこれとこれのどっちが好きなんだ」とかいって時間を無駄にしたり、あるいはここではないどこかで発表した何がしかの好意的な感想なんかを見たりした中で思ったことだけど。
「あばたもえくぼ」って割と怪しい(信憑性がない)。気がする。
前から何度も書いてるけど、人間、物事をあるがままに見たり、感じたり、それを基に考えたり、それを言葉にしたりって意外とできない。だから、何かに出会った時に「俺はこれが好きだ」と感じるまでは当然できるとしても(いや、本当はこれもできてると言えるかどうか怪しいと思うんだけど)、そこから「これのどこが好きなのか」について考え、結論を出すのはなかなか上手くいかない。
上手くいかないとどうなるかというと、「好きなところ」を探しているつもりで、いつの間にか単に「特徴的なところ」を探してしまっていたりすることが多い、と思う。
結果として時にそれが持つ欠点に行き当たったりして、それが「あばたもえくぼ」ってことになるんだろうけど、それは単に「特徴」として見つけただけで、「俺にとっての美点」を見つけたわけではなかったりとか。
具体例で言うと、

  • ナンバーガールの透明少女を聴いて大いにハマった。
  • この粗い音質がいいと思った。
  • 後のアルバムでこいつらすげー進歩したなと思った。
  • ラストライブDVDの透明少女聴いて「昔の曲もこんな感じで再録してくんねーかな」とか思った。
  • →「この音質の粗さがいい」は嘘だった。

とかね。いや、俺はナンバーガールは解散後に知って最新作から逆順に買っていったクチだけど。
「考える」って難しい><
色んな勘違いや錯覚に邪魔される><