仮面ライダー THE NEXT（2007）

【050/100】DVD観賞。

仮面ライダー THE NEXT [DVD]

仮面ライダー THE NEXT コレクターズエディション [DVD]

前作から2年。超有名アイドル歌手・Chiharuこと風見ちはるの曲を聴いていた人が惨殺される事件が続発。高校の教師となっていた本郷猛は生徒でちはるの親友だという菊間琴美の頼みで調査を始めるが、やがてちはるの兄・風見志郎の会社で起きた事件と合わせて、ショッカーの新たな計画の存在が明らかになる、的な話。
前作とは打って変わってホラー映画テイストが取り入れられていて、とりあえずちはるが登場する場面はホラー、それ以外は前作と似たような作風、というちぐはぐさ加減になっている。
ちぐはぐなのは作風だけではなくドラマ部分もそうで、同じシーンの中ですらキャラの思考が一定せず、物語の都合でコロコロ行動を変える様はちょっと映画「メメント」を思い出した。妹の消息を調べに来た琴美は風見にちはるの生き様を説教して立ち去り、風見はワインを心配したり急に妹を心配したり最強の力に酔いしれたりまた妹を心配したりと八面六臂の大活躍を見せる。酷いもんです。
アクション面はやや進歩しており、前作に比べると格好いいと思える場面も増えている。が、基本的には2007年の映画でこれかよというしょっぱさがベースで、最初の戦いのモロ吊ってるジャンプとかいきなり萎えさせてくれる。シナリオと同じで、アクションがこう進むのでこう動いた・こう反応したとしか思えない場面も多発。2号がバイクから出した煙で怯む怪人の姿に納得した人はいるんだろうか。
物語の根っこの根っこにある仕掛けだけは面白いのも前作と共通か。
あらゆる面で、稀に光ることもあるけど基本的には駄目駄目、という映画だった。
ただし。
最後の戦い、特にV3対チェーンソーリザードの戦いはそれまでとは段違いのクオリティがあって、震えるほど燃える。ドラマの積み重ねのない戦闘だけによる格好良さなのは映画としてどうなの、と思うけど、特撮ヒーロー好きなら最後の戦いのためだけに本作を観ていい。というか、このV3対チェーンソーリザード戦見て燃えない人と特撮ヒーローの話はできない。

ちはるについて

ところで、感想書くに当たってwikipediaカンニングしてるんだけど、

• 谷口由加里（中略）終盤で包帯姿の女によって首ごと切断される。
• 包帯姿の女（中略）ちはるの身体は、機密保持のために回収したショッカーの廃棄場に廃棄されていたが、包帯姿の精神体を操り

これマジ……？　倒れてたっぽいのは観たけど首は分からんかったし、精神体とかあれじゃ全然分からんだろ……。しかも精神体じゃ風見が殴った意味が（ｒ