高度にイケメン化されたBECKはベルアームと区別が付かない

というフレーズがふと頭に浮かんだのでとりあえずタイトルにしておくテスト。

イケメンバンド「BECK

水嶋ヒロがイケメンバンド結成!漫画「BECK」映画化
今更ながら、音楽をテーマにした少年漫画「BECK」が実写映画化されるというお話。
(それにしても↑のニュース見出しすげー。この短い見出しで見事に原作ファンの期待を削ぎまくったんじゃなかろうか)
とはいえ、BECKは別にバンド「BECK」の面々がイケメンだったら成立しない物語だったわけでもないから、キャスト自体は問題ないのかなーとか思っている。てか、純粋に「イケメンにしやがってこの野郎」と思ってる人はいないんでは。
気になる点があるとすれば、

  • BECKの特徴の一つである『分かり易い対立軸』が一つ減ってしまった」という小問題
  • 「イケメン、という価値観を軸に、物語・キャラ造詣まで改変されるかも」という大問題

辺りか。後者は例えばBECKがイケメン揃いだから売れていくとか。さすがに嫌すぎる。

BECKの音楽の具現化に期待(良くも悪くも)

で、個人的に気になるのはこの記述。

漫画では音で聴けなかったBECKの演奏シーンが映画の見せ場のひとつ。劇中の演奏曲はバージョン違いも含めてオリジナルの30曲を制作中。製作側は「音楽は日本映画の中でも一番のレベルを目指す」とこだわる。

こういう場で、音楽(それもバンド音楽)について、「一番の」「レベル」みたいな表現がされる機会ってあんまし無いんじゃないかと思ったんだけど、どうだろ。他と比べて云々よりも、「こういう時の『レベルが高い音楽』ってどういう内容を指すんだろう」という点が凄く気になる。
それに「具現化されるBECKの音楽性」への興味が加わってさらに倍率ドン。これから映画が発表されるまで、映画BECKの音楽を聴くためだけに生きていられるくらいのトップトピックと化したよ、俺の中で。
ただ、不安要素もあって、前述の記事にはこう書いてある。

5人も担当楽器を特訓して撮影に臨む。

水嶋は先月28日からギターの練習をスタート。昨年11月公開の映画「GSワンダーランド」ではドラムを担当し「もともと音楽的な感覚は持っている」(製作側)。桐谷も来年公開予定の「ソラニン」でドラムを務めた。それぞれが約1か月、楽器を練習。クライマックスでは大規模なライブシーンが予定されている。

アハハ('∀`)ハハハ
まさか振り付けじゃなくてガチで「BECKの音楽」を演奏させるつもりなんだろうか。もしその通りだと明らかになったら、それから公開されるまでは映画の存在を忘れてるかも。

ついでに、アニメのBECK

「漫画では音で聴けなかったBECKの演奏」だけど、アニメでは聴けたことを知ってる人は、このニュースが気になる人の中になら多いかと思う。
つっても、アニメに関してはあんまし良い印象ないんだけどね。

  • 真帆可愛かった。
  • モーションキャプチャーを用いた演奏シーンが売りのはずが、シリアルママの演奏シーン他、動画が悲惨だった。
  • グレイトフル・サウンドのクライマックスの演奏シーンも使い回し多かった。
  • 映像や話と音(楽)の整合性が取れてなかった。
  • コユキの歌がひどかった。声優が歌ってるかと思った。真帆の方が上手かった。デュエットシーンかわいそうです。
  • 千葉はまぁまぁだった。
  • でもヒップホップのイベント?でラップしてるシーンの動画とトラックはひどかった。
  • BECK楽曲が、全体的に参加アーティストの等身大って感じ(実像は良く知らん)で夢が無かった。
  • 逆に夢見すぎなのがSlip OutとBy Herだけど、どっちもなかなか。By Herは使ってなかったけど。使えよ。
  • ダイブリがUKな感じだった。好きだけどさUK。あれだとワールドワイドってイメージ湧かないお。
  • 真帆可愛かった。

こんな感じか。とにかく演奏シーンの動画の酷さが色々台無しにしている印象が強かった。楽曲は、悪評名高いLIKE A FOOJINも含めてそんなに悪いとは思わなかった。「バンド・BECK」としてどうかは別として。
(ちなみに、放映版≒BECK版に比べると、KEITH版は明らかに千葉(の中の人)のラップが良くなっている。その分譜面にカッチリしたラップではなくなっているので、ひょっとして作画の都合であんな劣化が……とか考えると一層作画陣への怒りが(r サウンドも断然KEITHだけど、まぁそこはテレビで流す時のなんか都合があるんだろう。知らんけど)